日本文学(上代 中古 中世 近世 近代 战后)

日本文学史:上代の文学(794年まで)中古の文学(1192年まで)中世の文学(1603年まで)近世の文学(1867年まで)近代の文学(1926年まで)(明治と大正) 現代の文学(1927~現在)
上代の文学
一 上代の文学概観:  集団·口承の文学  個人·記載の文学
二 神話·伝説·説話:  古事記(歴史書) 日本書紀(歴史書) 風土記(地誌)
三 詩歌:    万葉集    漢詩文
四 祭祀の文学:
古事記:  編者 選録·  太安万侶
        誦習  ·稗田阿礼
成立 和銅五年(712)       
目的 国内的に思想の統一を図る
内容 三巻からなり、上巻は神代      中·下巻は人の代
文体 漢字の音調を使う
特 史書、文学的、         
意義 現存する日本最古の作品 
日本書紀: 編者 舎人親王
成立 養老四年(720)     
目的 対外的に、先進国中国に対して、日本の優勢を示す
内容 30巻、巻一、二が神代   
文体 純粋な漢文体
特 編年体、歴史的           
意義 六国史の最初
風土記:諸国の地誌であり、完本は『出雲風土記』     
文章 漢文体
私的な伝承筆録: 奈良末期の『高橋氏文』(たかはしうじぶみ)と 
平安初期の『古語拾遺』(こごしゅうい)             
仏教説話集 『日本霊異記』(にほんりょういき) 
万葉集     
編者 未詳 大伴家持(おおとものやかもち)が関係
奈良時代後期に成立
内容 20巻にわたり、約4500首の和歌が収められる。基本的には、雑歌、相聞、挽歌の三分類が認められる。天皇や皇族から一般庶民に至るまで、幅広い層の和歌を収録し
ている点が最大の特徴
表記 万葉仮名
史的評価 現存する最古の歌集、和歌という文学形態を完成させた。 
東歌(あずまうた)と 防人歌(さきもりうた)
歌風の変遷
第一期(壬申の乱672年まで)   明るく素朴な歌風   
      額田王(ぬかたのおおきみ)(女流歌人
第二期(平城京遷都710年まで)  長歌、短歌の形式確立。枕詞、序詞、対句が発達。
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)長歌の様式を完成させた歌人。
第三期(天平五年733まで)  個性的な歌人が独自の歌境を開く。 
大伴旅人(おおとものたびと)、      山上憶良(やまのうえのおくら)、 
高橋虫麻呂(たかはしのむしまろ)、      山部赤人(やまべのあかひと)
第四期(天平宝字三年759まで) 理知的、技巧的な傾向が芽生える。     
大伴家持
歌体の種類と形式
片歌 五七七                          短歌(九割) 五七五七七     
長歌 五七五七…五七七                旋歌(せどうか) 五七七五七七     
仏足旋歌 五七五七七七              漢詩文 懐風藻(かいふうそう)
祭祀の文学 751年
言霊(ことだま)信仰       
祝詞 神への祈りの言葉     
宣命(せんみょう) 天皇が大きな出来事について国民に宣り聞かせる言葉。   
表記 宣命書き
時代と社会   貴族の時代(中古文学)
一 政治的背景: 律令体制   藤原氏の摂関政治   院政
二 文化的背景:  唐風から国風へ   仏教の影響
三 社会的背景:  一夫一妻多妾制    もののあはれ
四 風土的背景:  貴族たちの広大な邸宅
平安文学の特質
一 貴族文学     
二 唐風から国風へ       
三 女房文学     
四 もののあはれ 時代の不安感につれて仏教思想の無常観や宿命観が誘発され、感傷的·耽美的な「もののあはれ」の美意識が深められ、これが平安文学の基調である。
平安文学の概観
一 前期(平安遷都から10世紀中ごろまで): 
1)国風暗黒時代 (勅撰三集の漢詩集) 
2)国語文学の興隆 和歌と散文
二 中期(藤原氏全盛時代): 
1)宮廷女流文学(物語、日記、随筆) 
2)和歌 勅撰和歌集
三 後期(院政時代):  歴史物語 説話物語
詩歌
 漢詩文の盛行 (大陸文化の影響)
1)勅撰三集 
  凌雲(新)集  文華秀麗集  経国集
2)私撰漢詩集 
  菅原家  菅家文草
  空海    性霊集
和歌
一 和歌の復興 (仮名文字の発達、歌合  の流行)
二 古今和歌集 
三 古今和歌集以後
  三代集 古今  後選  拾遺和歌集
  八代集 後拾遺 金葉 詞花 千載 新古今
四 私家集 和泉式部集 山家集(西行) 
           
古今和歌集(第一勅撰和歌集)
成立 延喜五年(905) 醍醐天皇の勅命
撰者 紀貫之、紀友則、凡河内躬恒、壬生忠岑
内容 約1100首の和歌を、春部、夏部、秋部、冬部、恋部、などの部立てによって20巻に分類する。この整然たる組織は、勅撰集の手本となった。また、その序文は仮名序(紀貫之)と真名序(紀淑望)とからなる。
歌体 長歌、短歌、旋歌の三種、短歌が大部分。
古今和歌集の価値:
一 最初の勅撰和歌集であり、和歌の社会的地位を漢詩と同等にまで引き上げ、以後の勅撰和歌集の選集の契機となった。
二 その整然たる構成や配列は、後続和歌集の手本となり、その歌風は明治時代に至るまで、長く和歌の規範となった。
三 紀貫之の「仮名序」は、和歌の本質、機能、歴史、有名な歌人の批評などを述べ、仮名文字で書かれた最初の本格的な文学論として、その文学史的意義が大きい。
歌風の展開:力強い万葉集の「ますらをぶり」である歌風に対して、優美な歌風を賀茂真淵から「たをやめぶり」と評した。
第一期 「読み人知らず」の時代 万葉調の素朴さ率直さである歌風に似ている和歌が多い。
第二期 六歌仙の時代 七五調が主流となり、技巧的になったがまだ率直な歌風。
第三期 撰者の時代 修辞が盛んに用いられ、心情を理知的に詠む、優美で繊細な「古今
調」が確立した。
六歌仙:『万葉集』の完成以後、和歌は漢詩文に押されて衰えたが、9世紀から次第に復興した。その原動力となったのが六歌仙である。
在原業平 『伊勢物語』の主人公とされる。
小野小町 美人としての評判高い女性歌人だ。
大友黒主 大伴黒主 
文屋康秀
喜撰法師
僧正遍昭
古今和歌集の撰者(代表歌人)
紀友則 撰者の首座だったが、完成前に死亡。穏やかで、雅やかな歌風である。
紀貫之 「仮名序」を記すなど、中心的な撰者として活躍。理知的で技巧的な歌風。その他、『土佐日記』を著した。
凡河内躬恒 官位は低かったが、歌合などで活躍し、機知に溢れた歌を詠んだ。
壬生忠岑 繊細で華麗な歌風が特徴で、即興歌や叙景歌に優れている。
歌謡:謡い物としての上代の歌謡は貴族に受け継がれて、神楽歌、東遊歌が神事に用いられ、催馬楽、風俗歌が遊びの宴で謡われた。
朗詠 漢詩や和歌もメロディーをつけて歌われ、「朗詠」と呼ばれる。藤原公任撰の『和漢朗詠集』がある。
今様 当世風の歌謡の意味で、催馬楽、朗詠などの古風に対して言われた。『梁塵秘抄』は後白河法皇が、当時の雑芸集を集めたものである。
物語文学-―――物語(作り物語、歌物語)、歴史物語、説話物語(仏教説話集、世俗説話 集)
物語流れ:
作り物語(伝説を生かしつつ創出された物語)―――竹取物語、宇津保物語、落窪物語 
歌物語(和歌を主題とする物語)―――伊勢物語、大和物語、平中物語   
      ↓
源氏物語→擬古物語(中世)→御伽草子→仮名草子→浮世草子       
現存する最古の作り物語『竹取物語』は、『源氏物語』で「物語の出で来はじめの祖」と評された。
歌物語の最初の作品である『伊勢物語』は、和歌と散文とを融合させ新しい物語文学の世界を切り開いた。
日本古典文学の最高傑作である『源氏物語』は、作り物語の空想性と歌物語の叙情性と日記文学の自照性など、先行文学の流れを集大成した長編物語である。
源氏物語:1008年頃成立、紫式部作。五十四帖からなり、内容上、次の三部に分けられる。
第一部 (1.桐壺~33.藤裏葉) 光源氏の栄華の極み
第二部 (34.若菜上~41.幻) 人生の苦悩が深く描かれる
第三部 (42.匂宮~54.夢浮橋) 光源氏の死後、匂宮、薫大将と宇治の姫たちとの愛の葛藤、満たされぬ恋の種々相である。
歴史物語
栄華物語 歴史物語という新しい文学様式を作り出した。仮名文で書かれた最初の歴史物語。道長礼賛に始終する。 編年体
大鏡(12世紀初め)紀伝体 文徳~後一条
今鏡 (1170)紀伝体  後一条~高倉   → 合わせて鏡物或は四鏡と呼ばれる
水鏡 (12世紀末)編年体 神武~仁明
増鏡 (1376)編年体  後鳥羽~後醍醐
説話文学
平安初期 最初の説話集と言える『日本霊異記』は、薬師寺の僧 景戒が編集したものだ。
平安中期 仏教の説法のためのテキストと見られる『打聞集』がある。
平安後期 世俗説話集 『江談抄』
仏教説話と世俗説話を集大成したのは『今昔物語集』である。現存する最大の説話集。天竺、震旦、本朝の三部構成。
日記
仮名日記の先駆である『土佐日記』は、紀貫之が女性仮託の作だ。仮名文日記文学という新しいジャンルを創造した。
蜻蛉日記 藤原道綱の母。 内省的な批判性は源氏物語に大きな影響を与えた。
和泉式部日記 
紫式部日記
更級日記 菅原孝標の女。回想的に記述
随筆  枕草子
日本最初の随筆、平安女性文学の最高傑作として、『源氏物語』と併称され、「古典文学の双璧」と呼ばれる。特に、随筆文学という新しいジャンルを創造した意義が大きく、中世の『方丈記』、『徒然草』とを「三大随筆」と呼ばれる。
清少納言の作。類聚的章段、日記的章段、随想的章段に分類できる。
「もののあはれ」という源氏物語に対して、「をかし」の文学である。
源氏物語と枕草子
 史的評価
   内容
 作者
成立
 最初の随筆
三大随筆の一つ
「をかし」の文学
 宮中での見聞や事物に関する評言などを自由な筆致で綴った随筆
清少納言中宮定子に出仕
1001年頃
枕草子
 物語文学の集大成
日本文化全体への影響大
「あはれ」の文学
 虚構の貴族社会を舞台として写実的に愛の諸相を描いた物語
 紫式部  中宮彰子に出仕
1008年頃
源氏物語

本文发布于:2024-09-22 01:04:51,感谢您对本站的认可!

本文链接:https://www.17tex.com/tex/1/480212.html

版权声明:本站内容均来自互联网,仅供演示用,请勿用于商业和其他非法用途。如果侵犯了您的权益请与我们联系,我们将在24小时内删除。

下一篇:名字
标签:文学   物語   時代   歌人   日本
留言与评论(共有 0 条评论)
   
验证码:
Copyright ©2019-2024 Comsenz Inc.Powered by © 易纺专利技术学习网 豫ICP备2022007602号 豫公网安备41160202000603 站长QQ:729038198 关于我们 投诉建议